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リテーナー装置
2006年7月17日(月)23:00:02相談者:優梨
現在リテーナー(取り外しタイプ)を装着して1年が経過しました。現在海外に住んでいますが こちらの歯科医に歯の裏側に付けるリテーナー(固定タイプ)を薦められています。
実際の所、どちらがお薦めなのでしょうか。又、「後戻り」と言うのは、どの様に戻ってしまうのでしょうか。私は出っ歯気味でしたが、元に戻りやすいと言う事なのでしょうか。若しくは、歯と歯の隙間などが広くなってくる・・と言う事も有り得るのでしょうか。宜しくお願い致します。

Re:リテーナー装置
2006年7月23日(日)08:45:58回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 優梨さん、こんにちは!リテーナーのタイプについてのご質問ありがとうございます。
取り外しできる「プレートタイプ」にも、歯の裏側に接着する「固定式」にも、一長一短があります。私の場合はこの2つを使い分けています。

 まず、プレートタイプの長所は
1.安定してくる時期を見計らって、徐々に装着時間を減らして行き、きつくなるかどうかで、どの程度歯並びや咬み合わせが安定しているかを判定できる。
2.多少のスペースの閉鎖や歯の移動は可能。
3.歯磨きの時にははずすことができるので、歯と装置の清掃が容易で虫歯になりにくい。
4.徐々に装着時間を減らして行くので、治療後、最終的には口の中に何も残らない。

 プレートタイプの短所は
1.装着直後は口腔内で異物感が大きい。
2.まれにプレートの素材(合成樹脂)に対するアレルギーをもつ方がいる。
3.患者さんの装着に対する協力が得らず。装着してくれないと後戻りしやすい。
4.歯ブラシの際には取り外すので、装置を紛失したり壊したりすることがある。

 固定式の長所
1.接着剤が新しいうちは、患者さんの協力がなくても確実に後戻りを防止できる。
2.小さいので違和感が少なく、装着感が良い。
3.患者さん本人が取り外しできないため、紛失したりすることはない。

 固定式の短所
1.歯ブラシする時にも取り外しできないので、みがき残しがあると歯茎に炎症が起こったり、歯石が付着して、虫歯の危険がある。
2.取り外せないので、どの程度安定しているかテストできない。従って、できるだけ長期間装着する事になる。
3.接着材が古くなって劣化してくると、歯から剥がれたり破損して固定することができずに、後戻りしてしまう事がある。
4.下の前歯には適応できるが、上の歯は咬み合わせの関係で破損しやすいので、あまり用いられない。

 おおむね以上のような長所と短所があります。私としては、ファーストチョイスはプレートタイプです。これは、最初は少し患者さんの努力がいりますが、最終的には固定式にはない長所があるからです。

 また、後戻りについてですが、実に様々です。上の歯が出ていた方は、やはり上が出る方向で咬み合わせが深くなってきたり、上の前歯や歯を抜いたスペースが開いてきたりする事もあります。また、下の前歯の凸凹が生じる場合があります。
 矯正治療を行った方は多かれ少なかれ、動的治療終了後に術後変化が生じることがほとんどです。この術後変化が、後戻りかどうかという事は議論になるところですが、好ましい方向の変化は後戻りとは言わず、好ましくない変化を後戻りと言っているようです。
 しかし、厳密な意味で元に戻るのか??と聞かれると、そうでない場合もあります。
 従って、実際の治療を開始する前の診断の時から、この「術後変化」を考えに入れて、できるだけ安定する咬合を目指して治療を行う事になります。


Re:リテーナー装置
2006年7月25日(火)13:10:11返信者:匿名
ご丁寧な回答を頂き有難うございました。大変助かりました。自分自身で納得のいく答えが出せそうです。(現在のまま、取り外しタイプのリテーナーで様子を見ていこうと思います。)現在ですが、リテーナーを3時間から4時間外していると、リテーナーがきつくなってしまっているのですが、この調子ですと、あとどの位の期間リテーナーを装着しなくてはなりませんか。どうか宜しくお願い致します。

Re:リテーナー装置
2006年7月28日(金)19:58:08回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 当院の場合は、マルチブラケットを撤去してから1年間はリテーナーをフルタイムで装着していただいています。昼も夜もです。歯を磨く時だけ外して磨くように指示しています。
 リテーナー装着後、1年を経過してから、まずは食事の時のみ1時間程度(日に三回で計3時間)を外してみて、リテーナーを戻した時にきつくないかどうかチェックしていただきます。もし「きつい」と感じなければ、食事に度に外して良いでしょう。しかし、「きつく」感じるようでしたら、毎回は外さずに2回に一回とか、3回のうち2回をはずすようにします。これを3ヶ月間行います。
 食事の時だけであれば、まったく「きつく」ならないようであれば、1年4か月目からは、食事以外に3時間程度連続して外してみるように指示します。この時も「きつく」ならないか様子をみながら患者さんの判断で外していただきます。これも3ヶ月間行います。
 リテーナー装着後、1年6か月では食事以外に6時間程度連続で外してみます。
 リテーナー装着後、1年9か月では、食事以外に仕事中、または昼間8〜9時間程度外してみます。
 リテーナー装着後、2年で就寝時のみ8時間程度のリテーナー装着でOKです。
 就寝時のみ装着で、きつくならないようであれば、それ以降もしばらくの間は就寝時のみ装着していただくのが、私のやり方です。リテーナーをまったく装着しなくなるのは、もうしばらく先にしています。

 リテーナー装着後1年で3時間から4時間外していると、きつくなるのは普通です。少し早く外し過ぎでしょうか?当院の患者さんでは、上記の方法でほとんど問題なく徐々に外して行けますので、良ければ試してみて下さい。




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