骨格の変化 |
2009年9月9日(水)16:59:21相談者:松本里美 【大阪府】 女性 29歳 |
はじめまして。 私は元々少し出っ歯気味で顎が後退している事、親知らずが影響して歯並びが悪くなった事が気になり矯正を始めました。 上を舌側矯正、舌を唇側から矯正を始めて一年になります。 舌の歯は抜歯の隙間もかなり無くなり、上の歯はまだ抜歯の後がポッカリ空いている状態(上の歯の状態は今で折り返し地点だそうです)ですが矯正自体の経過は良好との主治医の見立てです。 私が気になるのは、顔の骨格が変わったのか、元々頬骨は少し出ているほうでしたが、最近は特に目立ち、頬に影が出来るくらいこけてしまい病人のようです。 併せて こめかみの骨も少し出てきたように思います。 主治医は、奥歯に当たる頬の部分が一番こけているので、奥歯は動かしたくてもそうそう動かないし、矯正によって頬がこける事は有り得ないと仰います。 最近妊娠したのでそれが原因では?とのことですが 妊娠して痩せたわけではないし 明らかに骨格が変わりました。 矯正で頬がこける事は有り得ないのか、また上の歯がまだまだ途中なので正しい位置に来るとこけているのが和らぐのか・・不安になっております。 ご返答よろしくお願い致します。
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Re:矯正治療中に頬がこけ頬骨が目立ってくる骨格の変化 |
2009年9月17日(木)14:44:40回答者:小笠原 潤治
(ウイズ矯正歯科) |
松本様。こんにちは!松本様のように、頬がこけたと言う質問は以前にもありました。本人からの質問、治療中の質問に分類されているハズですので、探してみてください。
さて、人間の顔はいろいろな条件で、少しづつ変わってくるものです。
頬骨の下の部分に指を当てて、ギュっと咬んでみてください。 筋肉が下からグィッと盛り上がって来るのが解ると思います。
また、左右の、「こめかみ」の部分にも指を当てて、ギュッと咬んで見てください。 筋肉がピクピク動くのが解ると思います。
そして、頬の上から指をあてて、上の奥歯を支えている骨を触ってみてください。 かなり、奥まっており、グイッと盛り上げってくる筋肉の奥に奥歯があるのが解ると思います。
大人の矯正治療では、上下のアゴの骨の中で、歯の移動を行うことはできても、あごの骨自体の大きさや位置を変える事はできません。もし、あご自体の形を変える必要のある場合には、外科手術が必要です。 従って、矯正歯科治療によって、頬骨や「こめかみ」部分の骨格の変化が起こる事は、あり得ないとお考え下さい。
やはり、現在の変化の主たる原因は、筋肉の大きさや強さの変化なのではないでしょうか? 筋肉はトレーニングすることによって太く大きくなり、骨折などによってギブスで1か月も固定されている間に筋肉が落ちて、手足がすっかり細くなってしまうのは実感されていると思います。
頬骨の下から下あごのエラのあたりには、太くて力の強い「咬筋」という筋肉があり、また、「こめかみ」の部分には、側頭部と下あごの筋突起と呼ばれる、あごの関節突起の前の方にあるツノ状に出ている部分に「側頭筋」という、これもかなり大きな筋肉がついています。
松本様の場合には、下あごが後退して上の歯が出過ぎのようなので、元々この口を閉じて咬むための筋肉が強い方ではないと思います。 矯正治療や妊娠によって、あまり咬まなくなった結果、この「咬筋」と「側頭筋」が細くなり、頬がこけ、頬骨が目立ってきているのかも知れません。
ここまでの説明で、思いあたる節はないでしょうか?? 矯正装置が壊れない程度の食物を、回数を咬んで食べるようにすると、咬む筋肉の太さが元に戻って、頬のこけた感じも良くなると思います。 ぜひ、この方法を試してみてください。 松本さんのご質問をいただいてから、ずっと考えていました。 ぜひ、その結果も教えていただけると嬉しいです。
ちょっと頑張って練習してみてください!!
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