ブラケットを外す際の研磨 |
2009年9月17日(木)12:47:45相談者:窪田 【大阪府】 女性 40歳 |
子供が矯正治療をしており、先日上前歯のブラケットが外れました。 病院では何も説明がなかったのですが、 帰宅してから見ますと、 歯の中央がぼっこりへこんでいます。 子供に確認しましたら、 医師と衛生士の間で「着色が…」というような会話があり、 削られていたようだ、と言います。 (治療中は親は付き添えませんので、私は見ていません) 歯の真ん中部分(ブラケットがついていた部分)だけが凹み、 ざらついた感触です。 歯の淵は削っていないらしく、盛り上がった状態です。 削られた部分は少し透明、削られていない部分は白、 と、会話中も色の違いがわかるほどです。
ここでお尋ねですが、ブラケットを外す際に歯を削る、 というのは、本人や親に断りもなく行うほど、 よくあることなのでしょうか? こんなに削ってしまって大丈夫なのでしょうか? また、この段差や色の違いがある状態は、改善できますか?
治療を受けた病院で確認しようと思ってはいますが、 その前に、他の先生のご意見を伺いたく、ご相談いたしました。 どうぞよろしくお願いいたします。
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ブラケットを外す際の研磨(訂正です) |
2009年9月23日(水)18:15:59返信者:匿名
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>削られた部分は少し透明、削られていない部分は白、 >と、会話中も色の違いがわかるほどです。
と書きましたが、思い違がありましたので訂正します。 もう一度よく確認しましたら、 削られた部分は少し黄色がかった白、 削られていない部分は白、でした。
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Re:ブラケットを外す際の研磨 |
2009年9月24日(木)20:45:57回答者:小笠原 潤治
(ウイズ矯正歯科) |
窪田様。初めまして。これは、難しいですね。どうお答えして良いやら、… もし、歯を削ったとして、どの程度削ったのかは、初診時の歯の写真かなにかと比較してみないと、実際の所は解らないです。
お尋ねの件の「本人や親に断りもなくブラケットを外す際に歯を削るというのは、よくあることなのでしょうか? 」 との事ですが、私の場合は絶対にありません。ブラケットを歯から外した後、歯に残った接着剤を完全に除去するために、歯を削る時に使用する「エアタービン」という道具に、接着剤は削れるが、歯は絶対削れない「先端部のチップ」をつけて、歯の表面に残った接着税のみを完全に外し、最後にシリコンのようなゴム質のチップで歯のツヤを出しています。
窪田さんの担当医がどのような先生かは存じませんが、矯正専門医はブラケットを外す時に「着色があったから一緒に削る」という話は一度も聞いた事がありません。
ここからは、私の推測なので、間違っている可能性が高いと思ってお読み下さい。
日本人の上の中切歯(一番前の歯)の淵の部分は、やや隆起している事があります。ブラケットを歯に装着する時にも、ブラケットのベースが歯の表面形態に合わず、ブラケットの両端が歯に接して、中央部が浮いたような状態になってしまう事が、たまにあります。この状態をブラケットを外した後にだけ見ていると、中央部のブラケット部分が「削れて少し凹んで見える」かも知れません。
また色ですが、本来の健康な方の歯の色は半透明の乳白色のエナメル質(外側の固い部分)から、歯の中心部を支える「木質のようで少し黄色っぽい象牙質」が透けて見える状態が正常です。
窪田さんの書き込みによると、 「中央部のブケットが着いていた=削られたと思っている」部分は「黄色みかかった白」で、「ブラケットが着いていなかった=削られていない部分」は白ということですから、下記の2つの可能性があると思います。
1つは、ブラケットのついていた部分を削ったため、エナメル質が薄くなって、黄色みがかった象牙質が透けている。 2つ目は、ブラケットの周囲のエナメル質が虫歯のなりかけになり、エナメル質の透明度が落ちて白っぽく見え、それと比較してブラケットのついていた部分のエナメル質の透明度が高く、少し黄色っぽく見える。
上記の答えは、私の診療における一般論ですから、必ずしも窪田さんのお子様には当てはまらないかもしれませんので御了承下さい。
歯の色が気になる場合、私は上記の2つ目の場合がほとんどです。ブラケットがついている部分のエナメル質は保護されていますが、初期の虫歯によるブラケット周囲の歯の白濁によって、色の差が気になる患者さんが数人いました。 このため、接着剤を吸湿性が少なく微細なヒビが入りにくく、フッ素が徐々に放出されて虫歯予防に効果がある接着材に数年前から変えています。
担当医と良く相談して、今後どのような対策があるのか聞いてみてください。
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