こんにちは。さて、現在の咬み合わせですが、上の歯が前方へ飛び出しているわけではありませんが、非常に深い咬み合わせを示す「過蓋咬合」という上顎前突の一種のようです。さらに、「鼻の下から唇にかけて出ている」ようなので、上あごの過成長のあるタイプのようですね。このような不正咬合では、深い咬み合わせに下あごの運動が制限されて、うまく咬めない感じがしたり、下あごをやや引き気味にしないと奥歯が当らない状態を生じる事もあります。この状態を長い間放置すると、あごの姿勢を制御する筋肉に疲労が蓄積して、思わぬ症状を引き起こす事があります。 従って、矯正治療を受けて楽に下あごが咬む動作のできる咬み合わせに整える必要があります。治療方法は、まず始めにあごの骨自体の位置(骨格性)にどの程度の問題があるか、そして二番目に歯(歯性)の要素にどのような問題があるか。三番目目にあごや舌や唇のなどの機能的な問題点があるかどうかという事を検査してみなければなりません。 これらの問題点が解決できるような、装置を選択しなければなりません。 矯正装置には、非常にたくさんの種類とメーカーがあり、ここではすべてご説明できませんので、ぜひ日本臨床矯正歯科医会のメンバーのような矯正臨床だけを専門に診療しているドクターに診てもらって下さい。私がここで、「きこ」さんを診もせずに装置や抜歯について云々するよりもずっと納得していただけるとと思います。 この際、矯正医が通いで来ている歯科医院には、いわゆるアルバイトのドクターの事がありますのでご注意ください。 初診の患者さんにはほとんどの先生が「矯正相談」を行って、おおよその治療の方法や装置、治療期間、リスクの説明と矯正料金についてご説明します。「矯正相談料金」はそれほど高額なものではありませんので、安心して矯正医選びから初めてみて下さい。
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