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子供の受け口治療
2006年5月30日(火)11:04:07相談者:しの
小学6年の男子。受け口で上の歯がすきっ歯だったので地方の大学病院歯科で相談したところ、まず、犬歯の出る場所をあけるために上あごをひろげ、上の歯をワイヤーで隙間を無くして前にだし、上の歯が前にでるようにして一度治療を終えて成長によるあごの状態を観察していくという方針でこちらも納得し、5ヶ月ほど治療しました。ところが転勤で東京に引っ越すことになり、同じ国立の大学病院に転院して話を聞くと、前の治療と全く異なりあごの骨を削る手術が前提の治療になるというのです。男の子だし、本人がのぞむのであれば別ですが、私は健康上問題のない現在手術は考えていません。とりあえず、歯並びを整え今できる程度に受け口が改善できればそれでよかったのですが、最初の先生の方針で治療を受けるのは無理でしょうか。

Re:子供の受け口の治療
2006年6月1日(木)10:21:18回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科編集
 「しの」さん、こんにちは!子供の受け口の治療についてのご質問ありがとうございます。わずか一年の間に、治療方針が歯の治療から手術という事になり、とても驚いていることと思います。
 まず、この治療方針の変更について、想像ですが言い訳をさせていただきます。

 子供はいつまで子供ではありません。どんどん身長が伸び、永久歯がどんどん出てきます。この成長が大きなキーポイントになります。特に、男の子の場合は小学校6年生から中学校1年生にかけて、年間10cmくらい身長が伸びる「思春期性のスパート」と呼ばれる時期があります。この身長が伸びる時に、下あごも大きくなります。しかし、上あごはあまり大きくはなりません。従って、身長が伸びる時に下あごがどんどん出てきてしまう事があります。
 もう一つ、反対咬合の原因から治療法について考えなければなりません。
 反対咬合を少し乱暴ですが大きく2つに分けて考えると、上の歯が内側へ傾斜したり、下の歯が外側へ傾斜して反対咬合になっている「歯性」のものと、上あごが小さく引っ込んでいたり、下あご自体が大きかったり出ている「骨格性」のものに分けることできます。
 今回の、以前の大学病院と新しい大学病院の治療方針の違いは、この成長による変化によって、「歯性」の要素がみられていた症状が「骨格性」に移行したためと考えられます。
 以前の「歯による治療」をお望みなことは十分理解できますが、症状が骨格性の要素が強くなって来たわけですから、「あごの骨格を治す治療」をしなければならない事もご理解下さい。

 しかし、だからと言って小学校6年生から将来的に手術というのも結論を急ぎ過ぎのような気がします。確かに現段階では、東京の国立大学の先生がおっしゃっているように「骨格に問題のある下顎前突症例は成長の終了を待って外科手術」というのが一般的です。
 ここからは私ごとで恐縮です。
 私が矯正を習った先生が「上顎前方牽引装置」という、上あごを前方へ移動する技術のオーソリティだったので、当院では中学生までこの装置を使用して骨格性の問題を解決しようと頑張っています。もし、興味があれば治療例をお見せする事ができますので、札幌までお越し下さい。最近はエアドゥーとスカイマークエアラインのおかげで、札幌ー東京間の航空運賃が非常に安くなっていますので、札幌ラーメンと食べに来るついでに、当院にもお越しいただければ、もう少し希望が持てるかもしれませせん。
 こういうのを「我田引水」というのでしょうか(笑)?
 ちょっと言い過ぎたかもしれませんが、「しの」さんの謎が少し解けていただければ幸いです。




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