リテーナーについて |
2007年5月31日(木)09:58:50相談者:まり |
以前4/23にリテーナーについて質問した者です。 まずは先、丁寧に回答を下さってありがとうございます。
前に回答を頂いたときに「自然の調節機能」で生体に新しい歯並びをなじます期間とありましたがこの微妙な動きはどれくらいかかるのでしょうか? 動的治療で歯の根元の骨がゆるくなったのは聞いていたのですが保定期間に入ったら根元の方が固まってくるのはどれくらいなのでしょうか? どうも食事時と歯磨き以外はリテーナーを常につけていなければという義務感にとらわれて、間食やちょっと飴やガムなんかを口に入れなくなっているので最近、間がもてなくなっています。 ここまで頑なにつけなくても良いのでしょうか?
すみませんがよろしくお願いします。
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Re:リテーナーについて |
2007年6月11日(月)17:55:57回答者:小笠原 潤治
(ウイズ矯正歯科) 編集 |
まりさん、リテーナーについての追加のご質問ありがとうございました。 北海道矯正歯科学会の学会自体の準備と自分の発表の準備で解答が遅くなってしまいました。ごめんなさい。
さて、「自然の調節機能」で生体に新しい歯並びをなじます期間は概念的な表現で、ある一定期間を指すものではありません。この中には、歯槽骨の改造現象が完全に終わるのに要する期間と歯茎などの堅い繊維質が新しい歯の位置に適合するための期間、さらに、咬む筋肉や、舌などの筋肉の機能が新しい歯の位置に適合するための期間が含まれるからです。これら「なじむ期間」は一定ではありませんし、勿論個人差もあります。さらに、歯の移動距離と移動した位置にも大きな影響を受けるでしょう。 つまり、「なじみやすい」歯の位置があると言うこともできるワケです。 ちょっと話が込み入ってしまいました。 少し話しを単純化すると、歯槽骨と言われ歯の根を支える骨の改造がおおむね終了するのに半年から1年。歯茎などの繊維が適合するのはその倍はかかると考えて良いでしょう。また、筋肉のリセットにも約1年程度を見ています。勿論、歯の移動距離が長くなれば、その期間も長くなるハズですし、適合しやすい位置に歯を移動した場合には「なじむ期間」は短くなるハズです。 私の場合には、かなり大雑把ですが、装置を外してから1年間は歯ブラシ以外の時にはフルタイムでリテーナーを装着していただき、1年以上たったら、徐々にリテーナー の装着時間を短くして行き、リテーナーの装着時にキツくならないかどうか、患者さん自身が判定していただきます。つまり、リテーナーを外していても、キツくならなければ、歯の位置は安定していると判断できます。 まりさんの場合は、今年の2月くらいに装置を外したようですから、もし当院で治療されていれば、まだまだしっかりリテーナーを装着していなければばらない時期ですね! 間食や飴などは、リテーナーを装着したままでもOKです。我慢する必要はありません。 ガムは合成樹脂性のプレートの部分にクッ着いてしまう可能性があるので、むやみに食べるわけには行きませんが、入れ歯につかない「フリーゾーン」というガムもあるし、我々の診療室で売ってるキシリトールガムは大丈夫なようです。 諦めずに、いろいろ試してみて下さい。 うちの患者さん達は、私がうるさく言わないせいもあって、いろいろ試してくれてますよ!そのせいで、ガムがとれなくなって、リテーナーを少し削ったり、最悪の場合には作り直しになる事もありますが!!まあ、ガムがとれなくなっても、リテーナーの機能に影響はないので、ご安心を!!
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Re:リテーナーについて |
2007年6月15日(金)11:58:58返信者:まり
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先生。回答ありがとうございます。 飴とガムを早速試してみました。私のリテーナー生活では食事の時はリテーナー無しなので、リテーナーを付けたままでの固形物を口に入れるのが難しいです。飴もうまく舐めれません。ガムは言われたとおりくっつきました。 でも、なれるように努力します。 点検は2ヶ月に一回くらいなので小笠原先生に聞いたほうが早いので投稿させていただきました。今月末に歯医者のチェックがあるのでそこでも同じ質問をしてみます。 大変参考になりました。ありがとうございます。
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