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娘の矯正
2009年11月2日(月)10:13:48相談者:riri 【福岡県】 女性 43歳
はじめまして。娘は12歳で乱ぐい歯のため9歳から矯正をはじめました。ワイヤーブラケット等で治療して歯並びを整えましたがまだ永久歯への生え変わりが全部終わってない、乳歯も混じっている今の段階で歯列スペースに余裕なくきちきちにおさまっている感じです。ここ1年くらいは生え変わりを待つとの事で数ヶ月おきに診察に行っていました。そこで先生からまだ成長期だから顎も成長するだろうけど、永久歯4本抜歯しないといけないかもといわれました。そこでいろいろ調べたら床矯正という方法を知りました。できれば健康な歯を抜きたくありません。でも今の担当医は抜かないと出っ歯になると言われ、床矯正の本を読むと
歯列スペースを広げるから出っ歯にもならず抜歯もしなくていいとあります。どちらが正しいのか調べれば調べるほどわからなくなりました。専門の方のご意見をいただきたくご相談いたします。よろしくお願いします。

Re:床矯正は歯を抜かず、出っ歯にならないのはウソ? 
2009年11月9日(月)19:43:58回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科編集
 ririさん、こんにちは!床矯正のご質問ありがとうございます。
 「健康な歯を抜きたくない」気持ちは、我々矯正歯科医の方も患者さんと同じくらい強いです。そのために、永久歯が生え揃う前から、いろいろと治療を行うことも多くあります。

 例えば、ヘッドギアーなどの装置で上の奥歯を後退して永久歯の生えて来るスペースを増やしたり、あごの横幅を広げてスペースを増やす事もあります。また、あまり多くはないですが、上下の前歯が内側へ押し込まれている場合などには、押し込まれた分を外側へ移動する事もあります。

 これらの治療方針は、レントゲンや歯の模型などの計測を行って、それぞれの患者さんに最も適した治療の方法を考えた上で行う治療です。このように、あご自体の大きさをできる範囲で前後的、あるいは左右的に拡大しても、新しい永久歯の大きさには足りない場合にのみ、健康な歯の本数を減らして治療する必要があります。10月14日のご質問の「抜歯個所に関して」もぜひご一読下さい。

 さて、「床矯正」では、なぜ出っ歯にもならず、抜歯もしなくて良いのでしょう。床矯正装置は単に矯正治療を行うための、装置の一種類に過ぎません。あごが小さいから、あごを大きくするのは解りますが、どんな人でもあごを広げれば、大きな歯が収まるというのは、ちょっと変だとは思いませんか??

 あごの大きさを拡大する時に、我々矯正歯科医は様々な装置を使用します。「床矯正装置」は、その様々な装置のうちの一つに過ぎないのです。歯並びが悪くなった原因もあごが小さい方向性も歯の大きさも全部無視して、「床矯正」を行えば、出っ歯にならず、歯も抜かなくて良いというのは、あまりにも理屈が通っていないとは思いませんか??

 矯正治療はとかく装置で選択したくなるお気持ちは解りますが、まずは不正咬合の原因を調べて、その症状に最適な治療方法を決定し、その上で装置を選択するのが常識です。いきなり装置から入る本に惑わされないように、しっかりと理性を持ってお読み下さい。

 最悪の場合、この質問の2つ前のご質問「床矯正 その後」にあるように、上下の歯列が咬み合わなくなるような副作用もありので、ぜひ参考にしていただき、科学的なご判断をお願いします。




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