受け口 |
2008年9月2日(火)09:04:32相談者:maki 【愛知県】 男性 16歳 |
はじめまして私は受け口の治療を受けてます。主治医の先生から手術によって矯正することを勧められたのですが、できるのであれば体にメスは入れたくはないです。 よくチンカップで矯正すると聞くのですが、それは効果があるのでしょうか?セカンドオペ二オンとして教えていただけたらと思います。
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Re:受け口を手術しないで治したい |
2008年9月9日(火)19:06:27回答者:小笠原 潤治
(ウイズ矯正歯科) |
makiさん、こんにちは!できれば手術は避けたいのは、makiさんだけでなく、多くの反対咬合の患者さんの希望です。しかし、歯を移動して治療する事にも限度があります。
毎日の食事で歯にかかる瞬間的な力は40kgから70kgにもなり、上下のあごの間に立つ「歯」はできるだけ、この咬む力に直立するような角度になるように配置した方が長持ちします。 つまり、上下のあご自体のズレを補うために、下の前歯を内側へ、上の前歯を外側へ傾斜させて咬ませるにも限度があるという事です。
このため、上下のあご自体の位置がズレ過ぎた場合には、上下のあご自体の位置を修正する必要があります。このあごの位置を修正する方法は2つあります。 一つは、身長が急激に伸びる「思春期性の成長のスパート」と呼ばれる時期(女の子は小学校5年生〜6年生、男の子は小学校6年生から中学生)の前から、上顎や下あごの位置をコントロールする方法と成長終了後に行なう外科手術です。
makiさんが書いている「チンキャップ」というかぶる装置や上顎前方牽引装置(MPAやフェイスマスク)と言われるものは、この成長期の子供に使われるものです。 makiさんのように16歳になってしまうと、使用してもあまり効果がないばかりか、あごの関節に負担のかかる可能性もあります。大人の方に使用するのは、外科手術後の下あごの位置を安定させるために1週間程度使用するくらいでしょう。
つまり、makiさんの場合には、すでにチンキャップでは治せない年齢です。この時期から上下のあごのズレを修正するためには、やはり外科手術が必要です。
しかし、上下のあごがスレている場合でも、どの程度から手術で、どの位なら矯正治療だけで治療できるのかは、担当医によってかなり異なります。 A先生は外科手術と言っても、B先生は矯正治療で治しましょうという症例は意外に多いものです。勿論、ほとんどの先生が「これは手術でなければ治せない」という患者さんもおりますが。
ここで、書いている事は、私がmakiさんを拝見して、検査データーを見ながら言っていわけではありません。厳密な意味では「セカンドオピニオン」とは言えないのです。このような掲示板は、単なる患者さんアテンド(アシスト)かな?です。 やはり、日本矯正歯科学会の専門医で日本臨床矯正歯科医会のメンバーの先生をみつけてきちんと検査をして、どのような方法を選択するのがベストであるかをよく相談してみる事をお勧めします。 また、解らないことがありましたら、書き込みお待ちしております。
<日本矯正歯科学会の専門医で日本臨床矯正歯科医会のメンバー>はそれぞれの会のホームページで簡単に検索することができます。
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Re:受け口 |
2008年9月10日(水)01:41:44返信者:匿名
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とても参考になりました!! ご丁寧な返信ありがとうございます!!
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