りこりんさん、初めまして!6歳のお嬢さんの歯並びを心配されているお母さんのお気持ち、本当に良く解りますよ!!そして、歯の生えて来るスペースがないからと言って、まだ生え変わる時期でもない乳歯を抜かれて、????になっているのは、ごもっともです! 担当医の説明が少し足りなかったようなので、追加させていただきます。
りこりんさんのおっしゃるように「内側でもいいから4本の永久歯が生えてから、その後考えて治療を行った方が良かったのではないか」というケースも確かにあります。 また、現在の担当医のように、乳歯を抜歯してできるだけ前歯4本は揃えておこうと言う治療をするのは、めずらしい事ではありません。 この2つの方法でどこが違うかと言うと、りこりんさんのご意見の通りにすると「下の前歯が1本内側に生えて来て、隣の犬歯がおおむね正常な位置に出て来る」と思います。また、現在の担当のように乳歯の犬歯を抜いた場合は「下の前歯がある程度良い位置に生えて来るが、隣の犬歯が大きく飛び出して生えて来る」と言うことです。
つまり、どの歯が飛び出るかと言うだけで、乳歯を抜いたからと言って、歯並びが良くなるワケではありません。しかし、内側から生えて来た下の前歯が非常に歯磨きがしずらい位置にあるようであれば、私もグラグラしていない乳歯を抜いて、少し磨き易く、そして多少良い位置に移動して来るのを待つかも知れません。
りこりんさんのお嬢さんのように「顎が細いうえに歯が大きい」ために、歯並びが悪くなる患者さんの治療は、新しく生えてくる歯のスペースを確保するために、「あご」を大きくするか、「歯」を小さくして、小さいあごに合わせるかの2つの方法しかありません。 つまり、奥歯を後退したり、あごの幅を広げたり、前歯を前方へ移動して、新しく生えて来る歯のスペースを得るようにするのが「あごを大きくする」具体的な方法です。 また、全ての乳歯の永久歯への交換を待って、永久歯の本数を間引いて(ムシ歯でもない永久歯を抜いて)、歯列全体の歯並びと咬み合わせを治すのが、「歯の大きさを小さくする」方法です。
このどちらを選択するのがベストであるのかは、矯正歯科医でないと判断できないと思います。矯正治療は歯並びだけを治すのではなく、あご自体の位置や筋肉の調和、正しい咬み合わせを患者さんがお持ちの「あご」と「歯」で育成していくものです。 そして子供の場合にはあごを正常な成長の軌道に乗せるために、これらの障害になるような原因を除去するのが、小学校2年生あたりから5年生までに行なう「抑制矯正治療」です。 このように、りこりんさんのお嬢さんのような方は、そろそろ矯正歯科医へ相談に行かれた方が良いと思います。 矯正相談に行かれて、また解らない事がありましたら、ぜひ書き込みお待ちしています。
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