初めまして。確かに、矯正歯科業界では最近デーモンが流行ってます!なかなかめざといですね!その他に大御所のテクニックとしては、バイオ、アレキサンダー、レベルアンカレッジ、MEAW(ミュー)、テップエッジ、リンガルなどなど、たくさんのテクニックがあります。中でもデーモンは歯の移動スピードが早いということで、我々の仲間内でも結構話題になっています。 私の場合は、だいたいのテクニックの講習会には出席しましたが、どの研究会にも入ってません。それぞれ一長一短があるので、一つのテクニックに固執するよりも、それぞれの良い面を自分の臨床に取り入れて行きたいというスタンツからです。これらのテクニックはマルチブラケット(ワイヤーとブラケットの装置)のやり方のテクニックです。これらのテクニックはどれを使っても目指す仕上がりは、少しは違っても、おおかたは同じ状態を目指すものです。 従って、患者さんにとって矯正医を選ぶ時に大切なことは、自分の症状の診断の能力と自分にとってベストな治療計画を立てられるかどうか?という事ではないでしょうか? マルチブラケットのテクニックはたいして重要な問題ではないでしょう。 もうひとつ、歯が早く動くからと言って、治療期間が短くなると思うのは少し短絡的です。歯は移動するよりも、移動した所に置いておく方が難しいです。また、歯の動くスピードは、歯の根の周囲の骨が溶けるスピードと、歯の根の周囲にあごの骨ができるスピードによって決められます。確かにデーモンはワイヤーとブラケットの間の滑りが非常に良いので、歯の移動が早いですが、それでもやはり限界はあります。今までの治療期間が半分になるとか言うことではありませんので、勘違いされないようにしてください。 確かに、歯は早く動く方が良いですが、それ以外に治療の中で大切な要素はまだまだ、たくさんあります。 それから一つお願いですが、ネットの掲示板ではハンドルネームで結構ですので、質問される方の名前を書くのが最低限のマナーと思います。次回から特別な事情がある場合を除き、質問する場合はぜひ名前と書いてくださいネ。
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