反対咬合での矯正 |
2007年1月20日(土)07:15:21相談者:もも |
初めまして。
6歳の娘のことで相談です。 現在、下の前歯2本が抜けていて、永久歯はまだ生えてきていない状態です。 顎が小さく、歯がびっしりと詰まった感じなので(隙間が無い) 永久歯が生えてきたら、ガタガタになってしまうかも・・・とは思っていました。
歯医者さんに行った際に、「反対咬合なので矯正を勧めます。出来るだけ早い時期からスタートできれば・・。」 と、言われたのですが、早い方が良いのでしょうか? 歯が抜けている状態で、永久歯が無い状態ですが、 無知のため不安に思っています。 金銭面もですが、矯正はしたものの治らなかった・・。 と、いうことはあるのでしょうか? どうぞ宜しくお願いいたします。
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Re:反対咬合での矯正 |
2007年1月25日(木)19:58:07回答者:小笠原 潤治
(ウイズ矯正歯科) 編集 |
ももさん、こんにちは。 「歯が抜けている状態で、永久歯が無い状態ですが、 無知のため不安に思っています。」というか、歯がないのですから、反対咬合かどうかも解らないのではないか??といご質問だと思いますがよろしいでしょうか? 私の場合は、前歯が生えていない状態で治療を始めた6歳の方が一人だけおります。この方の場合は、乳歯の頃から反対咬合で初診時の精密検査では、上下のあご自体の位置がかなりズレていた子です。さらに、指しゃぶりや舌を前歯の間に挿んで飲み込む癖があり、奥歯が接触しても前歯が接触せずに開いている開咬状態を伴っていました。 このように、骨格的な不正咬合の要素や舌や呼吸などの悪い癖が原因となって、今後放置する事によって現在の症状がさらに悪化する場合には、ももさんのお嬢さんの年齢でも治療を開始した方が良い場合もあります。 しかし、骨格の要素も少なく、悪い癖もない場合には、上下前歯が4本ずつ生えてから、治療を開始するのが一般的と思います。 以前にも書きましたが、反対咬合は口の中では同じように見えても、上下の顎がズレて生じている骨格性の場合と、顎の位置には大きな問題がないが上の歯が内側へ引っ込んだり、下の前歯が外側へ傾斜して咬み合わせが逆になる歯性の場合があります。また、これらが混合したタイプの方もいらっしゃいます。この中で、早期に治療を開始する必要があるのは、骨格性の要素が強い場合です。 一度、担当医に「なぜまだ前歯も生えていないこの時期から治療が必要なのか??」をしっかりお尋ね下さい。一般的な反対咬合の治療開始時期について書いてみましたが、この担当の先生が矯正歯科医(最低、日本矯正歯科学会認定医の資格を持っている)かどうかもお教え下さい。もう少し、具体的なアドバイスができるかも知れませんので!!
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Re:反対咬合での矯正 |
2007年1月25日(木)20:47:30返信者:もも
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先生、ありがとうございました。 反対咬合なのは確かなのですが、 自然に治ったりすることもある。と聞いたので、 ご質問させていただきました。 あれから、近所の矯正専門の所に行き、 話を聞いてきました。 前の上下の歯が4本生えてきたら、 矯正しましょう。とのことでした。 初めに勧められた歯科は、 マウスピースでの矯正で、 今すぐにでも!という感じで、 説明も不十分に思いましたので、やめて 矯正の専門の歯科でお願いしようと思っております。 ですので、とりあえず、今の所は様子見です。 ご親切に色々と答えてくださり ありがとうございました。
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Re:反対咬合での矯正 |
2007年1月26日(金)12:14:58回答者:小笠原 潤治
(ウイズ矯正歯科) 編集 |
ももさん、それはなかなか良い判断でしたね! 「マウスピース矯正」だとか「床矯正」だとか、装置の名前を語る場合は日本矯正歯科学会の認定医ではない場合が多いような気がします。 治療上、最も重要な事は「診断」と「治療方針」です。不正咬合の原因を明らかにして、これを取り除くような治療の計画を立てる事が診断であり、治療方針の立案です。極端に言えば、不正咬合の原因を除去して同じ治療結果が出るのであれば、治療のテクニックや装置はなんでも良いワケです。従って、診断能力と治療方針の立案の能力のある医療者はあまりマウスピースだとか床矯正とか装置を強調する理由はないわけです。 一般の方は、診断能力とか治療方針とか言われても解りにくいので、どうしても治療装置や方法論の方へ目が行ってしまい「歯を抜かない矯正」とか「早い、安い」などと言う宣伝文句に踊らされてしまいます。新鮮な野菜や良い魚を見分けると同じように、これだけ増えて来た歯科医を見分ける目を育てて下さい。これが私がこの掲示板を担当している理由です。
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