Yukiさん、初めまして。ご質問ありがとうございます。 さて、以前に矯正治療をした事があり、またズレてきてしまったようですね! まず、事実関係をはっきりさせる事が、今後の治療方針を考える一番のてがかりになります。できれば、最初の治療を行った矯正歯科医に相談していただき、初診時の状態がどうであったのか?そして、歯やあごをどちらの方向にどのくらい移動する矯正治療を行たのか?以前に矯正装置を外した時と比べて、現在の状態のどこに問題が生じて来たのか? 今後、同じような問題を起こさないようにするためには、どのように治療すれば良いのか? 以上の点をはっきりさせる事が大切と思います。 これをできるのは、以前に治療した担当医だけですので、ぜひ一度相談してみてください。
また、前歯以外はほとんど被せているとの事ですが、この被せ物の状態も含めて、今、起こっている事を考える必要があるもではないでしょうか? 「この年で」おっしゃいますが、36歳と言えばまだまだ人生これから楽しい事がたくさんある年齢ですよ!子供の矯正治療はその子の正常な成長をねじ曲げてしまう悪い要素を取いて、できるだけ正常な成長へ近づける大きな役割があります。 成人の場合でも、最も機能的だった若い時代の咬み合わせの状態を長く維持して、老化という機能の減退をできる限り防止して、一生ご自分の歯で咬めるようにする大切な役割を矯正治療が果たしていると考えています。 つまり、今流行の「アンチエージング」の役割の一つを担っているとお考え下さい。 勿論、多くの歯に被せものがある場合には、そちらの先生とも密接に連携をとりながら無駄のない効率の良い治療計画を立案しなければなりません。矯正治療で歯を移動するよりも、被せてある「クラウン」(冠)などを外して作り治した方が、効率が良い場合もありますので、担当医と良くご相談して下さい。
この掲示板を読んでいただいている大人の方やお父さん、お母さんの皆さん! ぜひ、一度ご自分のために、矯正治療を考えてみませんか? 最近、私の患者さんのお父さんやお母さんの歯並びや咬み合わせがとても気になっています。先日、「たけしのホントは怖い家庭の医学」で、歯周病を起こす菌が血液中に入ると、血小板の中に入りこんで血液を凝固しやすくして、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす事がある事や、軽い糖尿病も入院が必要なほど、ひどひどくなる事があるのを取り上げていました。yukiさんもぜひもう一度、ご自分の歯について考えてみて下さい。
|